テキストP1~2
「はじめに」
(1)著者である「ヨハネ」とは、―
12弟子の一人であり、ヤコブの兄弟
弟子のうちで一番年若かったといわれている
気性が荒く短気な性質から、主イエスより「雷の子」と呼ばれる
・その人物像とは、―
①主イエスに愛された弟子 21章20節など多数
ヨハネはこの福音書のなかで、自分の事をこう言い表している
②主イエスの近くにいた弟子 13章23節
最後の晩餐のとき、主イエスの胸近くによりかかっていたもの
③主イエスの母を託された弟子 10章26-27節
十字架上より母マリヤを託された
④主イエスの墓に行った弟子 20章2-3節
⑤謙遜な弟子
上記内容から、主イエスと特別に親しい関係にあったと推測さ
れるが、彼は一度も自分の名をあげていない
そのことから、彼の謙遜さがうかがえる
(2)特徴
①補完的
・それぞれの福音書の特徴
マタイ取税人/マルコペテロの弟子/ルカ医者 の福音書は、
共観福音書(共に観た)と呼ばれ、主イエスのガラリヤ伝道に
ついて、共に記されている
ヨハネの福音書は、
他3書にはない主イエスの教えや業を補完的に、
また、主イエスのユダヤ伝道について記されている
②イエスは神であり人であること
その内容
マタイ=主イエスは、「王」 であることを示し、
マルコ=主イエスは、「しもべ」であることを示し、
ル カ=主イエスは、「人」 であることを示し、
ヨハネ=主イエスは、「神」 であることを示している
③光 生命 真実
ヨハネは、
「光」という言葉を用いて、主イエスの「存在」を表している
その光は、美しさとそれによって汚れ(罪)を照らし出す
「生命」という言葉を用いて、主イエスの「永遠の生命」を
表している
「真実」という言葉を用いて、主イエスの「不変さ」を
表している
~以上、第1章へつづく~